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Radeon RX Vegaシリーズ向けの設定

Awesome miner ver.4.2.4から、Vegaユーザー待望のCastXMRがマイニングソフトに追加されました。これまでAwesome miner標準のマイニングソフトではClaymore CryptoNote?を使用するしかなく、CastXMRと比べて2割は低いハッシュレートで我慢するか、プロフィットスイッチなどの機能をあきらめて、External miner機能でプロセスの監視だけをするかしか選べない状況でした。

このページでは、CastXMRを中心に、Radeon RX Vegaシリーズ(以下、Vega)をAwesome minerで使っていく方法について記します。

CastXMRの設定方法

まずは、Managed minerを追加し、HostをVega搭載のPC・リグに、AlgorithmをCryptoNight?にして、マイニングソフトにCastXMRを選択します。

miner06.jpg

プールに任意のCryptoNight?系コインのものを選べば、普通の環境であれば即マイニング可能ですが、CastXMRの場合、若干手間をかける必要があります。

Managed miner作成・編集画面を閉じる前に、左側の「Command Line」をクリックし、Command lineオプション設定画面に移ります。

miner07.jpg

そして、Command line parametersの項目に、CastXMRに必要なパラメータを追加します。

  • --opencl <数字>:CastXMRがどのGPUプラットフォームを使うのかの指定。例えば、AMD・nVidia混在環境であったり、CPU内蔵グラフィックなどを使ったりといった環境により指定する数字が変わります。私の環境の場合、Intel内蔵グラフィックが0でAMDが1だったため、1を指定しています。
  • -G <数字>:複数あるGPUのどれを使用するかの指定。私の環境(Vega x4のリグ)の場合、GPU 0~3の4枚を使うため、コンマで区切って「-G 0,1,2,3」と指定します。

個々の環境によって指定するパラメータは変動するので、自分の環境にあったパラメータを探して指定してみてください。

ここまでで、マイニングを開始する条件はそろいました。ただマイニングするだけだったらこれでおしまいです。

ですが、もしリモートのPC・リグのVegaを使用する場合、あるいはローカルでも不慮のプロセス停止に対応するため、Autostart minerのオプションを使用する場合、注意が必要です。

詳しくは次項で説明します。

Vega環境における、PC・リグ再起動時の問題点

※以下の設定はVegaを含む環境の時にのみ必要となります。それ以外のGPUのみを使った環境の場合は不要です。

Vegaを使用したPC・リグ、特に複数枚使用している場合には、安全な運用のために、もうひと手間加える必要があります。 なぜなら、Vegaには以下の特殊な要因があるからです。

  • Windowsを起動するたびにHBMを有効にしないと、本来の性能が発揮されない
  • フルパワー時の消費電力が大きいため、通常PLを絞って運用する必要がある

どちらもVega環境ではあたりまえのことですが、Awesome minerを使ってプロセスを自動化するにあたって、とても重要な事です。

皆さんはVegaでマイニングをしていて、設定を詰めすぎたり、なんらかのはずみで不安定になり、Windowsが再起動してしまったことがありませんでしょうか?

このような場合、たとえばManaged minerにAutostart minerのオプションを設定しておけば、再起動後自動でマイニングを再開してくれます。

miner08.jpg

非常に便利な機能ですが、Vegaの場合、再起動後HBMが無効のままマイニングを再開してしまう問題があります。

また、プロセスが不安定になって強制再起動されるような状態では、通常wattmanの設定も初期化されてしまい、PLの設定などもフルパワーに戻ってしまうと思います。

これの何が問題かというと、いままでPLを絞っていたVegaが、再起動後予定外のフルパワーでマイニングを勝手に始めてしまうと、想定していた電源容量を超えてしまうことが考えられます。

もちろん、定格フルパワーを枚数分まで耐えられる電源を使うのが好ましいのですが、それにしても予定外の電力消費=電気代の上昇という問題が発生します。

では、Autostart minerのオプションを外しておけば問題ないかというと、実はここにAwesome minerの数少ない不具合があって、Remote AgentでPC・リグをリモート管理している際、リモートのPC・リグが再起動すると、Autostart minerのオプションを設定していなくとも起動時に勝手にマイニングを開始してしまうことがあるのです。

では、具体的にどうすればよいのか、次項で解説します。

再起動時のHBM・PL設定の自動化

要するに、再起動した際に自動でHBMを有効にし、さらにPLなどのwattmanの設定項目を再設定できれば良いのです。

そのために、3つのアプリを使用します。

  • devcon.exe
  • OverdriveNTool.exe
  • Windows遅延起動スタートアップTool(DelayStartup?.exe)

それぞれ、順番に説明していきます。

devcon.exeによるHBM再設定

再起動時のHBMの再設定には、devcon.exeというアプリを使用します。このアプリは、Microsoftによる、Windows Driver Kit (WDK)の一部として提供されています。

https://developer.microsoft.com/ja-jp/windows/hardware/windows-driver-kit

「WDK for Windows 10 Version 1709 のインストール」というところからダウンロードしたインストーラーを実行して、WDKをインストールします。

インストール完了後、通常(C:\Program Files (x86)\Windows Kits\10\Tools\x64)のフォルダにdevcon.exeがあるはずです。このexeファイルは任意の場所に移動して実行しても問題ありません。

使い方としては、コマンドプロンプトでdevcon.exeの存在するディレクトリに移動後、

「devcon.exe disable "PCI\VEN_1002&DEV_687F"」

と入力すると、すべてのVegaがデバイス無効化され、その後

「devcon.exe enable "PCI\VEN_1002&DEV_687F"」

と入力することで、再度有効化されます。こうしてデバイスを再認識させることで、すべてのVegaのHBMを強制的に有効化させることができます。

OverdriveNTool.exeによるPLその他再設定

OverdriveNTool.exeは、AMDのGPUの通常wattmanで設定するクロックや電圧、ファン回転数やPLなどを設定するツールで、あらかじめプロファイルを作成しておくことで各種設定を一括再設定させることができます。

また、コマンドラインオプションで複数のGPUをまとめて設定しなおすことができます。

(OverdriveNToolの設定方法は後日追記します。急ぎの方は下記ダウンロードリンクの解説を解読してください)

https://forums.guru3d.com/threads/overdriventool-tool-for-amd-gpus.416116/

事前に各Vegaごとの設定をプロファイルとして登録しておきます。

Windows遅延起動スタートアップTool(DelayStartup?.exe)

HBMの再設定にはdevcon.exeを、PLなどのGPU設定はOverdriveNTool.exeを使って、起動時に実行させるわけですが、それらの設定が完了する前にマイニングを開始しないように、Awesome miner本体(ローカルで実行する場合)またはAwesome miner Remote Agent(リモートで実行する場合)の起動を遅らせる必要があります。

以下のリンクより、Windows遅延起動スタートアップTool(DelayStartup?.exe)をダウンロードします。

DelayStartup?.exeの設定方法は後日追記します。急ぎの方は下記ダウンロードリンクの解説を読んでください)

http://www.asahi-net.or.jp/~tz2s-nsmr/soft/delaystartup/DelayStartup.htm

ここでは例としてRemote Agentを120秒遅延してスタートアップするようにしました。設定時間は使用するPC・リグの起動にかかる時間やほかのスタートアップするソフトなどにより調整が必要です。余裕を見て長めに設定しておくとよいでしょう。

バッチファイルの作成と、自動化処理の設定

3つの必要なソフトを導入したら、devcon.exeとOverdriveNTool.exeをまとめて実行するように、バッチファイルを作成します。

任意の場所で、右クリックメニューから、新規作成>テキストドキュメントをクリックし、新規テキストファイルを作成します。ファイル名は何でも構いませんが、拡張子を「.bat」に変更するのを忘れずに。

次に、新規作成した空のバッチファイルを右クリック>編集で開き、以下のようなコマンドを記述します。

timeout /t 10 ※処理待ちの時間(10秒)

cd C:\Program Files (x86)\Windows Kits\10\Tools\x64 ※devcon.exeのあるフォルダを指定。別の場所に置いた場合は、そのディレクトリを指定

timeout /t 3 ※処理待ちの時間(3秒)

devcon.exe disable "PCI\VEN_1002&DEV_687F" ※すべてのVegaをデバイス無効化する

timeout /t 5 ※処理待ちの時間(5秒)

devcon.exe enable "PCI\VEN_1002&DEV_687F" ※すべてのVegaを再度有効化する

timeout /t 3 ※処理待ちの時間(3秒)

cd C:\xxxx\xxxx\xxx ※OverdriveNTool.exeのあるフォルダを指定。

timeout /t 3 ※処理待ちの時間(3秒)

OverdriveNTool.exe -p1<プロファイル名> -p2<プロファイル名>... ※各VegaごとにPL・電圧などを設定

exit -y ※これはいらないかも?

ここまで記載したらファイルを上書き保存して閉じます。うまく実行するか、バッチファイルを右クリックして管理者として実行してください。問題なくPL・電圧などの設定などが反映されていることが確認出来たら、次のステップに進みます。

先ほど作成したバッチファイルのショートカットを作成します。簡単な方法は、右クリック>送る>デスクトップ(ショートカットを作成)でデスクトップにショートカットファイルが出来ます。

次に、そのショートカットファイルを右クリックし、プロパティから詳細設定を開いて、「管理者として実行」にチェックを入れて閉じます。

最後に、作成したショートカットをスタートアップフォルダに入れれば起動時に自動実行されると思いますが、ここではよりスマートに、ローカルグループポリシーエディターを使用します。

スタートメニューを右クリックしてファイル名を指定して実行。ファイル名をgpedit.mscとしてください。

コンピューターの構成>Windowsの設定>スクリプト(スタートアップ/シャットダウン)をダブルクリックで開きます。

gpedit01.jpg

スタートアップをダブルクリックしてプロパティを開いたら、追加>参照で先ほど作成したショートカットを指定し、OKで閉じます。

gpedit02.jpg

gpedit03.jpg

これで、毎回起動するたびに自動でHBMの最有効化、PL・電圧設定の再設定が実行されます。 念のため、手動で再起動してAwesome minerが起動してマイニングを開始する前にバッチファイルの実行が完了するか確認しましょう。

(コマンドプロンプト画面は開かないので、OverdriveNTool.exeでファン回転数を変えるなどして設定の反映を確認するとわかりやすいです)

以上で、Vega環境における自動再設定処理は完了です。


添付ファイル: filegpedit03.jpg 110件 [詳細] filegpedit02.jpg 114件 [詳細] filegpedit01.jpg 107件 [詳細] fileminer08.jpg 107件 [詳細] fileminer07.jpg 143件 [詳細] fileminer06.jpg 133件 [詳細]

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Last-modified: 2017-12-11 (月) 22:29:57 (339d)