Awesome miner ver. 4.2.8 更新

Awesome minerがver. 4.2.8に更新されました。更新内容は以下の通り。

Version 4.2.8
– Double click on a notification item in the list of notifications to navigate directly to the related miner
notification(通知)をダブルクリックすると、該当するマイナーにナビゲートされるようになった
– Make 24 hour profit statistics the default for new installations – will not affect upgrades
新規インストールの場合、Statisticsの初期設定が24時間平均に変更された。更新の場合は今まで通り。
– Performance improvements
パフォーマンスの改善
– Corrections to profit switching and profit profiles with custom algorithms
カスタムアルゴリズムでのプロフィットスイッチおよびプロフィットプロファイルの修正

との事で、マイナーアップデートですね。

気になるOnline servicesでのNiceHash対応ですが、表示はされるものの数値がゼロのままで、このままではプロフィットスイッチしません。
NHのAPIをうまく拾えていないのか、まだサービス不安定としてあえて対応していないのか。しばらくBTCにPatrikeが書き込んでいないので真相は不明です。

メモ:更新予定

近日中に以下の内容をwikiに追加します。

  • ルール設定による自動化 — ルール設定機能を使った作業の自動化(予定)
  • ver.4.2.7で復活した、NiceHashをAwesome minerで利用する方法(予定)
  • コインごとにProft factorを設定し、収益性に係数をかける方法(予定)

特に、ルール設定はできることが多岐にわたるので、まとめるのに時間がかかりそうな予感。やるやる詐欺ではない、と、思う。

<Awesome miner>Zpoolでいくつかのアルゴリズムの収益予測が過大報告される問題

※12/18更新。Awesome miner ver. 4.2.6で、下記の問題は対応されました。

以前から、nist5などで計算上の収益予測と実際の報酬との乖離が大きすぎると話題になっていましたが、最近になってKeccakなどいくつかのアルゴリズムで同様の問題が発生している模様。

どうやらZpoolのtwitterをみると、報酬のレートを報告する単位をMH/sからGH/sに切り替えた模様。つまり、Awesome miner上ではいままでの1000倍の値が報告されているようです。
おそらくこの先のソフトアップデートで対応されるとは思いますが、当面の間、あきらかに報酬が高いアルゴリズムはプロフィットスイッチから外した方がよいかもしれません。

方法は、Option>Online servicesで該当プールを選び、Edit>Include in Managed Profit Switcherのチェックを外す、です。

Awesome miner<その16> マルチプールの収益予測に係数をかける

通常、同じコインをマイニングしていても、プールによって若干採れ高が変わってくることがあります。 より効率の良い、自分の環境にあったプールを探すのもマイニングのセッティングの醍醐味と言えるでしょう。
しかし、マルチプールとなるとそうも言っていられません。そもそもマルチプールは数が少なく、それぞれ対応しているアルゴリズムにもばらつきがあり、

「どうしてもこのマルチプールが使いたいけど、一部のアルゴリズムが予測と実績に差があるんだよなぁ」

なんていうことが考えられます。
この頁ではそのような場合のマニュアルでの調整の仕方をまとめます。

マルチプールの収益予測のしくみ 

まずは、マルチプールでのプロフィットスイッチを行っているときの収益予測はどこから来ているのかから説明します。
メイン画面から、Online servicesのタブをクリックします。

myminer07.jpg

すると、各マルチプールのアルゴリズムのなかで、現在Awesome minerで設定しているアルゴリズムのものが収益額順で表示されています。

online03.jpg

Awesome minerは各プールが自己申告しているBTC / GH / Dayの数値をもとに、ハッシュレートをかけて収益の予測をしています。
つまり、このプールからの申告値が正確でないと、実際の採れ高と乖離がでるわけです。
このなかで、一番収益の高いHash refineryのLyra2REv2が、収益予測と実績に乖離があったとします。ここではわかりやすく、予測の半分(50%)しか掘れなかったものとします。

プロフィット係数によるマニュアル調整 

では、実際に収益予測に係数をかける方法を説明します。
Optionから、Online services画面を開きます。

online04.jpg

調整したいサービス・アルゴリズムの行を選択し、Editをクリックします。

online05.jpg

Profit factorのところに、収益予測に対してかけたい係数を入力します(1=100%です)。ここでは50%にするため、0.5と入力します。

メイン画面のOnline servicesタブにもどります。

online06.jpg

Hash refineryの収益予測が半分に修正されました(正確に50%になっていないのは、作業をしている最中も収益計算が更新されているためです)。

Awesome miner<その15> 任意のコインを追加する

前回は任意のアルゴリズム(Keccak-C)を追加する方法を紹介しました。今回は引き続き、任意のコインを追加する方法を紹介します。

コインの情報を調べる 

まず、whattomineのコインのページを開きます(任意のアルゴリズムを追加する参照)。

wtm05.jpg

採掘難易度(Difficulty)とコインの価格(Exchange rate)が初期状態で登録されているコインの場合、Awesome minerはリアルタイムで情報を取得して、収益の計算やプロフィットスイッチをすることができます。

自動で追加される場合(whattomine登録コインの場合) 

Awesome minerの初期状態で登録されているアルゴリズムのコインで、かつwhattomineに情報のあるコインはすでに一覧に登録されています。
前回、新たにKeccak-Cアルゴリズムを追加したことで、通常Awesome minerは自動的にKeccak-Cアルゴリズムに対応するコイン(つまりCreative coin)を一覧に加えてくれます。ただし、更新されるまでしばらく時間がかかります。

coin02.jpg

手動で追加する場合(whattomine登録コインの場合) 

本来は自動で追加されるはずですが、更新に時間がかかったり、なんらかの事情で自動では追加されないことが(割とよく)あります。
そのような場合は手動で設定を加え、コインを追加することができます。
whattomineのコインのページを開き、右上の「JSON」とあるところにマウスカーソルをあわせ、右クリックからリンクアドレスをコピーします。

wtm04.jpg

Awesome minerのOptionにもどり、Coins & Profitの下の、Statisticsを開きます。

statistic01.jpg

WhattomineのAdditional Json URLのセクションに、先ほどコピーしたリンクアドレスをペーストします。複数登録する場合は、1つずつ改行してください。

OKをクリックして一度閉じ、ふたたびOptionのCoins & Profitを開いて、今度こそコインが追加されているか確認します。

coin02.jpg

これで、常にオンラインで情報をアップデートし、プロフィットスイッチにも対応するコイン情報が追加されました。

手動で追加する場合(whattomine非登録コインの場合) 

上記の方法は、whattomineにリアルタイムの採掘難易度(diff)および価格の情報が存在する場合でした。しかし、目的のコインがwhattomineに登録されていない場合、あるいは価格などの情報が欠落している場合もあります。
この項ではそのような場合のマニュアルでの情報の追加方法をまとめます。

OptionのCoins & Profitに移動します。

coin03.jpg

上段のUser defined coinsがマニュアルでコインを追加する箇所です。ここではすでにSolaris(XLR)が追加された状態です。

新規追加をするため、Addをクリックします。

coin04.jpg

新規コインのプロパティが開くので、コインの名称と、Ticker(ETHやZECなどの、略称)を記入し、プルダウンから対応アルゴリズムを選択します。
ここまででただマイニングをするだけなら十分ですが、これだけでは価格の情報がないので、プロフィットスイッチには使えませんし、収益予測もできません。

そこで、マニュアルで価格情報を入力します。
もし、whattomineなどのサイトから、おおよその採掘難易度(diff)が分かっている場合は、Calculate profitability using coin propertiesを選択し、Difficulty(難易度)、Block reward(ブロック報酬)、Value in BTCまたはUSD(コイン1枚の金額)を記入します。
詳細の情報がない場合、ハッシュレートあたりの採掘枚数が分かればSpecify profitabilityを選択し、ハッシュレートあたりの収益をBTCの額で入力します。

これで、リアルタイム更新はされませんが、一応の目安としての収益の把握とプロフィットスイッチが可能になります。

Awesome miner<その14> 任意のアルゴリズムを追加する

Awesome minerでは、初期状態から多くの主要なアルゴリズムに対応しています。
しかし、新しくできたコイン向けの新アルゴリズムなどは、ある程度メジャーなものにならないと追加されません。
ここでは、Creative coin (Keccak-C)を例にして、任意のアルゴリズムをAwesome minerに追加する方法をまとめていきます。

事前準備 

whattomine(https://whattomine.com/)で目的のコインの情報を調べます。
まずは、上段のメニューからCoinsをクリックしてコイン一覧ページに移動します。

wtm01.jpg

次に、目的のコインを探し、クリックします。

wtm02.jpg

対象のコインのページに移動したら、対応するアルゴリズムの名称を確認し、文字列をコピーしておきます。

wtm03.jpg

アルゴリズムの追加 

まず、Optionsから、Algorithmsのページを開きます。
一覧に目的のアルゴリズムがないことを確認して、Addをクリックします。

algo02.jpg

追加されたNew Algorithmと書かれた行を選択し、下の方にあるAlgorithm nameという箇所に、目的のアルゴリズムの名称を記入(whattomineからコピペ)します。

algo03.jpg

algo04.jpg

Keccak-Cアルゴリズムが追加されました。

マイニングソフトに追加アルゴリズムを定義する 

次に、追加したアルゴリズムをどのソフトでマイニングするか指定します。
Managed Softwareのページに移動します。もし初期状態のマイニングソフト(sgminerやccminerなど)がすでに追加したアルゴリズムに対応している場合は、そのソフトを選択してEditをクリックします。
初期状態で対応するソフトがない場合は、マイニングソフトの追加方法の手順に従い、対応するソフトを追加します。

soft02.jpg

Algorithmsのセクションに、先ほど追加したアルゴリズムの行があるので、Enabled / DisabledのチェックボックスをクリックしてEnabledにし、User defined command line argumentの部分をダブルクリックして、追加したアルゴリズムを指定する際のコマンドラインを正確に記入します(ここでは「keccakc」)。

引き続き、任意のコインを追加する方法に移ります。

Awesome miner<その13> 電気代を考慮した収益予測

Awesome minerは使用するPC・リグのProfit profileに各アルゴリズムごとの消費電力を入力することで、電気代を考慮したプロフィットスイッチができることはクイックスタートガイドで説明しました。
今回は、同じ情報をもとにマイニング時の収益予測にも電気代を考慮させる方法です。

※なお、Awesome minerの収益予測は、whattomineあるいはZpoolやMPHなどのマルチプールそのものから取得した情報をもとに計算されています。正確性については、その情報源の正確性に依存しています。

事前準備 

  • Profit profilesから、使用するPC・リグの環境に合わせたプロファイルを作成し、各アルゴリズムごとの消費電力を記入する

am16.jpg

  • Profit switchingのPower costの欄に、1kWあたりの電気代を米ドルで記入する

switch03.jpg

設定方法 

Optionsを開いて最初に出てくるGeneralの画面の、「Display profit in addition to revenue」にチェックを入れる

general01.jpg

これだけです。

メイン画面に戻って、マイニングを開始してみましょう。

myminer06.jpg

収益予測の項目がスラッシュを挟んで、「電気代込み / 電気代抜き」と表示されるようになりました。

Awesome miner<その12> リモートのPC・リグをコントロールする

Awesome minerは非常に多機能なツールです。主な特徴としてあげられる、

  • GUIでの設定やプロセス監視
  • プロフィットスイッチ
  • ルールによる操作の自動化

といった機能に加えて、Awesome minerが特に他のツールと異なる点は、リモートでのPC・リグの管理ができる点です。

Remote Agentのインストール 

まずは、コントロールしたい対象のPC・リグに、Remote Agentをインストールします。

am28.jpg

Awesome miner公式サイトから最新版のAwesome miner Remote Agent Installerをダウンロードし、対象のPC・リグで実行してインストールします。
Remote Agentは以後Windowsの起動時に自動的に実行されるようになります。

Managed Hostの作成 

OptionsのManaged Hostsのページを開きます。例によって、すでにいくつか設定された状態になっていますが、初めての場合はLocalだけが表示されているはずです。

host01.jpg

Addをクリックして、リモートのPC・リグの情報を登録します。

host02.jpg

Descriptionに、どのPCかわかるような名前を付け、Service addressに対象のPCのIPアドレスを入力します(例:192.168.0.100など)。
Test connectionをクリックすると、接続を確認してダイアログが表示されます。

host03.jpg

画面のようなメッセージが表示されたら設定成功です。もしエラーメッセージが表示される場合は、IPアドレスが間違っていないか、対象のPC・リグで何らかの理由でポートがふさがれていないかを確認してください。
OKをクリックして次に進みます。

Managed (profit) minerの作成 

LocalのManaged miner(またはManaged profit miner)作成と基本的には同じ手順です。
どのPCのプロセスかわかりやすい名称をつけ、マイニングソフトとコイン、プールを選択します。
(プロフィットスイッチの場合はProfit switching profile選択のみ)

miner09.jpg

次に、Hostの項目のプルダウンメニューを開き、Localから設定したHostに変更します。

miner10.jpg

OKをクリックして設定完了です。メイン画面に戻ると今追加したManaged minerが表示されているはずですので、Startボタンでマイニングを開始させられます。

myminer05.jpg

リモートコントロール時の注意点 

リモートのPC・リグにRemote Agentがインストールされ、コントロールするPC側でAwesome minerが起動した状態でリモートのPC・リグが起動(再起動)すると、コントロール側でStartボタンを押さなくても勝手にマイニングが開始されてしまいます。
これは、Rulesに初期から設定されている、Offline detectionのルールが起動しているがマイニングしていないRemote Agentを発見すると自動でマイニングを開始させてしまうためです。
マイニングソフトが実行されるリモートPC・リグ側でマイニングソフトを終了させても、自動でプロセスが再起動されてしまうので、コントロールしているPC側からStopボタンを押さないとマイニングを中断することはできません。
このような状態になると困る場合は、リモートPC・リグを起動(再起動)する前に事前にOffline detectionのルールのチェックを外しておきましょう。

Awesome miner<その11> カスタムプールでのプロフィットスイッチ

ZpoolやMPHなどの既存のマルチプールを利用したプロフィットスイッチに加えて、Awesome minerは任意のプール(コイン)でグループを作成し、そのグループ内でその時に効率の良いコインをマイニングするカスタム設定が可能です。
利点としては、既存のマルチプールでは提供されていないコイン(ただし、whattomineでデータ提供されているもの)をマイニングすることができたり、自分が信頼のおける安定性の高いプールを組み合わせることが可能なことです。
一方デメリットとしては、複数のコインに分散して報酬を得ることになり、両替の手間が増えることがあげられます。

プールグループを作成する 

まずは、クイックスタートガイド1で紹介している手順で、グループに加えたいプールを作成します。

pool01.jpg

次に、Pools画面から、Pool Groupsタブを開きます。

pool04.jpg

画像ではすでに3つのグループが作成済みです。まずは、Addをクリックして、グループを新規作成します。

pool05.jpg

各プールの左にあるチェックボックスにチェックを入れ、グループに登録するプールを選んだら、グループに任意の名称を付けてOKをクリックします。

Profit swichの設定 

次に、Profit switchingのページに移動し、Enable profit switchingにチェックが入っていることを確認して、Custom poolsにチェックを入れ、プルダウンメニューから先ほど作成したプールグループを選択します。

switch02.jpg

これでカスタムプールでのプロフィットスイッチが可能になりました。Managed minerでManaged profit minerを作成すれば、自動的にカスタムプールの中から最適なコインをマイニングします。

なお、ZpoolやMPHにもチェックを入れておけば、カスタムプールと既存のマルチプールそれぞれから最も効率の良いものを自動で選択するようになります。

Awesome miner<その10> Radeon RX Vega用の設定について

Radeon RX Vegaシリーズ向けの設定 

Awesome miner ver.4.2.4から、Vegaユーザー待望のCastXMRがマイニングソフトに追加されました。これまでAwesome miner標準のマイニングソフトではClaymore CryptoNote?を使用するしかなく、CastXMRと比べて2割は低いハッシュレートで我慢するか、プロフィットスイッチなどの機能をあきらめて、External miner機能でプロセスの監視だけをするかしか選べない状況でした。

このページでは、CastXMRを中心に、Radeon RX Vegaシリーズ(以下、Vega)をAwesome minerで使っていく方法について記します。

CastXMRの設定方法 

まずは、Managed minerを追加し、HostをVega搭載のPC・リグに、AlgorithmをCryptoNight?にして、マイニングソフトにCastXMRを選択します。

miner06.jpg

プールに任意のCryptoNight?系コインのものを選べば、普通の環境であれば即マイニング可能ですが、CastXMRの場合、若干手間をかける必要があります。

Managed miner作成・編集画面を閉じる前に、左側の「Command Line」をクリックし、Command lineオプション設定画面に移ります。

miner07.jpg

そして、Command line parametersの項目に、CastXMRに必要なパラメータを追加します。

  • –opencl <数字>:CastXMRがどのGPUプラットフォームを使うのかの指定。例えば、AMD・nVidia混在環境であったり、CPU内蔵グラフィックなどを使ったりといった環境により指定する数字が変わります。私の環境の場合、Intel内蔵グラフィックが0でAMDが1だったため、1を指定しています。
  • -G <数字>:複数あるGPUのどれを使用するかの指定。私の環境(Vega x4のリグ)の場合、GPU 0~3の4枚を使うため、コンマで区切って「-G 0,1,2,3」と指定します。

個々の環境によって指定するパラメータは変動するので、自分の環境にあったパラメータを探して指定してみてください。

ここまでで、マイニングを開始する条件はそろいました。ただマイニングするだけだったらこれでおしまいです。

ですが、もしリモートのPC・リグのVegaを使用する場合、あるいはローカルでも不慮のプロセス停止に対応するため、Autostart minerのオプションを使用する場合、注意が必要です。

詳しくは次項で説明します。

Vega環境における、PC・リグ再起動時の問題点 

※以下の設定はVegaを含む環境の時にのみ必要となります。それ以外のGPUのみを使った環境の場合は不要です。

Vegaを使用したPC・リグ、特に複数枚使用している場合には、安全な運用のために、もうひと手間加える必要があります。 なぜなら、Vegaには以下の特殊な要因があるからです。

  • Windowsを起動するたびにHBMを有効にしないと、本来の性能が発揮されない
  • フルパワー時の消費電力が大きいため、通常PLを絞って運用する必要がある

どちらもVega環境ではあたりまえのことですが、Awesome minerを使ってプロセスを自動化するにあたって、とても重要な事です。

皆さんはVegaでマイニングをしていて、設定を詰めすぎたり、なんらかのはずみで不安定になり、Windowsが再起動してしまったことがありませんでしょうか?

このような場合、たとえばManaged minerにAutostart minerのオプションを設定しておけば、再起動後自動でマイニングを再開してくれます。

miner08.jpg

非常に便利な機能ですが、Vegaの場合、再起動後HBMが無効のままマイニングを再開してしまう問題があります。

また、プロセスが不安定になって強制再起動されるような状態では、通常wattmanの設定も初期化されてしまい、PLの設定などもフルパワーに戻ってしまうと思います。

これの何が問題かというと、いままでPLを絞っていたVegaが、再起動後予定外のフルパワーでマイニングを勝手に始めてしまうと、想定していた電源容量を超えてしまうことが考えられます。

もちろん、定格フルパワーを枚数分まで耐えられる電源を使うのが好ましいのですが、それにしても予定外の電力消費=電気代の上昇という問題が発生します。

では、Autostart minerのオプションを外しておけば問題ないかというと、実はここにAwesome minerの数少ない不具合があって、Remote AgentでPC・リグをリモート管理している際、リモートのPC・リグが再起動すると、Autostart minerのオプションを設定していなくとも起動時に勝手にマイニングを開始してしまうことがあるのです。

では、具体的にどうすればよいのか、次項で解説します。

再起動時のHBM・PL設定の自動化 

要するに、再起動した際に自動でHBMを有効にし、さらにPLなどのwattmanの設定項目を再設定できれば良いのです。

そのために、3つのアプリを使用します。

  • devcon.exe
  • OverdriveNTool.exe
  • Windows遅延起動スタートアップTool(DelayStartup?.exe)

それぞれ、順番に説明していきます。

devcon.exeによるHBM再設定 

再起動時のHBMの再設定には、devcon.exeというアプリを使用します。このアプリは、Microsoftによる、Windows Driver Kit (WDK)の一部として提供されています。

https://developer.microsoft.com/ja-jp/windows/hardware/windows-driver-kit

「WDK for Windows 10 Version 1709 のインストール」というところからダウンロードしたインストーラーを実行して、WDKをインストールします。

インストール完了後、通常(C:\Program Files (x86)\Windows Kits\10\Tools\x64)のフォルダにdevcon.exeがあるはずです。このexeファイルは任意の場所に移動して実行しても問題ありません。

使い方としては、コマンドプロンプトでdevcon.exeの存在するディレクトリに移動後、

「devcon.exe disable “PCI\VEN_1002&DEV_687F”」

と入力すると、すべてのVegaがデバイス無効化され、その後

「devcon.exe enable “PCI\VEN_1002&DEV_687F”」

と入力することで、再度有効化されます。こうしてデバイスを再認識させることで、すべてのVegaのHBMを強制的に有効化させることができます。

OverdriveNTool.exeによるPLその他再設定 

OverdriveNTool.exeは、AMDのGPUの通常wattmanで設定するクロックや電圧、ファン回転数やPLなどを設定するツールで、あらかじめプロファイルを作成しておくことで各種設定を一括再設定させることができます。

また、コマンドラインオプションで複数のGPUをまとめて設定しなおすことができます。

(OverdriveNToolの設定方法は後日追記します。急ぎの方は下記ダウンロードリンクの解説を解読してください)

https://forums.guru3d.com/threads/overdriventool-tool-for-amd-gpus.416116/

事前に各Vegaごとの設定をプロファイルとして登録しておきます。

Windows遅延起動スタートアップTool(DelayStartup?.exe) 

HBMの再設定にはdevcon.exeを、PLなどのGPU設定はOverdriveNTool.exeを使って、起動時に実行させるわけですが、それらの設定が完了する前にマイニングを開始しないように、Awesome miner本体(ローカルで実行する場合)またはAwesome miner Remote Agent(リモートで実行する場合)の起動を遅らせる必要があります。

以下のリンクより、Windows遅延起動スタートアップTool(DelayStartup?.exe)をダウンロードします。

DelayStartup?.exeの設定方法は後日追記します。急ぎの方は下記ダウンロードリンクの解説を読んでください)

http://www.asahi-net.or.jp/~tz2s-nsmr/soft/delaystartup/DelayStartup.htm

ここでは例としてRemote Agentを120秒遅延してスタートアップするようにしました。設定時間は使用するPC・リグの起動にかかる時間やほかのスタートアップするソフトなどにより調整が必要です。余裕を見て長めに設定しておくとよいでしょう。

バッチファイルの作成と、自動化処理の設定 

3つの必要なソフトを導入したら、devcon.exeとOverdriveNTool.exeをまとめて実行するように、バッチファイルを作成します。

任意の場所で、右クリックメニューから、新規作成>テキストドキュメントをクリックし、新規テキストファイルを作成します。ファイル名は何でも構いませんが、拡張子を「.bat」に変更するのを忘れずに。

次に、新規作成した空のバッチファイルを右クリック>編集で開き、以下のようなコマンドを記述します。

timeout /t 10 ※処理待ちの時間(10秒)

cd C:\Program Files (x86)\Windows Kits\10\Tools\x64 ※devcon.exeのあるフォルダを指定。別の場所に置いた場合は、そのディレクトリを指定

timeout /t 3 ※処理待ちの時間(3秒)

devcon.exe disable “PCI\VEN_1002&DEV_687F” ※すべてのVegaをデバイス無効化する

timeout /t 5 ※処理待ちの時間(5秒)

devcon.exe enable “PCI\VEN_1002&DEV_687F” ※すべてのVegaを再度有効化する

timeout /t 3 ※処理待ちの時間(3秒)

cd C:\xxxx\xxxx\xxx ※OverdriveNTool.exeのあるフォルダを指定。

timeout /t 3 ※処理待ちの時間(3秒)

OverdriveNTool.exe -p1<プロファイル名> -p2<プロファイル名>… ※各VegaごとにPL・電圧などを設定

exit -y ※これはいらないかも?

ここまで記載したらファイルを上書き保存して閉じます。うまく実行するか、バッチファイルを右クリックして管理者として実行してください。問題なくPL・電圧などの設定などが反映されていることが確認出来たら、次のステップに進みます。

先ほど作成したバッチファイルのショートカットを作成します。簡単な方法は、右クリック>送る>デスクトップ(ショートカットを作成)でデスクトップにショートカットファイルが出来ます。

次に、そのショートカットファイルを右クリックし、プロパティから詳細設定を開いて、「管理者として実行」にチェックを入れて閉じます。

最後に、作成したショートカットをスタートアップフォルダに入れれば起動時に自動実行されると思いますが、ここではよりスマートに、ローカルグループポリシーエディターを使用します。

スタートメニューを右クリックしてファイル名を指定して実行。ファイル名をgpedit.mscとしてください。

コンピューターの構成>Windowsの設定>スクリプト(スタートアップ/シャットダウン)をダブルクリックで開きます。

gpedit01.jpg

スタートアップをダブルクリックしてプロパティを開いたら、追加>参照で先ほど作成したショートカットを指定し、OKで閉じます。

gpedit02.jpg

gpedit03.jpg

これで、毎回起動するたびに自動でHBMの最有効化、PL・電圧設定の再設定が実行されます。 念のため、手動で再起動してAwesome minerが起動してマイニングを開始する前にバッチファイルの実行が完了するか確認しましょう。

(コマンドプロンプト画面は開かないので、OverdriveNTool.exeでファン回転数を変えるなどして設定の反映を確認するとわかりやすいです)

以上で、Vega環境における自動再設定処理は完了です。